「ひとつ大屋根」のある吉祥寺の家

場所 東京都武蔵野市
用途 長屋
構造 木造2階建て
敷地面積 214㎡ 64坪
延べ面積 160㎡ 48坪
竣工 2010年
工期 8ヶ月
施工 株式會社 小林
特徴

東京の木=多摩産材で建てた開放的なワンルーム大空間

1階に賃貸部分、外階段で上がった2階がオーナー4人家族の住まい。大きな空間を造作家具や可動建具(引き戸)で必要に応じて間仕切り、フレキシブルな空間利用が可能な住まい。採光については冬の陽当たりを家の奥まで取り込み、夏の陽射しは逆に遮るように庇の長さを決めております。また夏の西日もなるべく入らないようルーバー状の格子をデザインして外観エントランスのアクセントとしている

多摩産材で建てる!

現在日本の新築住宅の木材の多くは海外から輸入している集成材。近くの山の木をを使うよりも海外から持ってきた方が安いという不思議な流通システム、この集成材が決して悪いというわけではないけれど これだけ木の多い日本においてなんだか切ない状況です。

地元や国内の木材で家を建てるという「当たり前」なことが少なくなくなった現代、この吉祥寺の家では柱等に東京の多摩産材の杉やヒノキ材など採用して、東京の木を使って建てました

実際に加工している工場等 多摩産材を見に行ってきました!
伐採・集材、競り市、製材、出荷そして「瀬音の湯」!?
(協力:中嶋材木店)

この家の断面計画

外断熱通気工法による高断熱、高気密な家で冷暖房負荷を低減、将来太陽光発電パネルも搭載可能、LED照明。屋根から吊られ、造りつけ階段であがる小屋裏大空間、大屋根の下を余すところ無く収納として利用してます

大工さんに造ってもらった造作II型キッチン

ステンレスのカウンタのみ別に工場で制作して、それ以外はすべて大工さん+建具やさんで製作してもらった造作キッチン。建築コストを抑えながら自分だけの好きなサイズでレイアウトが可能

■主な使用
カウンタ:集成材、箱:シナ合板
SUSカウンタ流し:ヤジマ
水栓:グローエ、コンロ:ハーマン
食洗器:将来設置できるよう配線、配管のみ
同時給排気型フード

小屋裏部屋へあがる「階段」×「背面造作収納」

キッチン背面の収納の様子 壁のモザイクタイルがアクセント

可動引き戸で緩やかに仕切られる子ども室の様子

床はコルク、壁は有孔合板仕上。照明やスイッチ、天窓など2セット設置し、将来は2部屋に区分する事が可能

ハーフユニットバス+さわらの木のお風呂、造作洗面化粧台

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