『住人十色~家の数だけある 家族のカタチ~』で「借景の家」4月19日(水) 19:30~ BS/Dライフにて放映予定
今週のブログでは これまでテレビで紹介された住宅をご紹介中!!今日は狛江で2011年に完成した雨水利用の家!!!
この家のシンボルツリー「なんじゃもんじゃ」もかなり大きく育ちました。太陽や風はもとより雨の利用、緑にも癒される都会暮らしとは思えない5年目の活き活き住まいの様子♪
2011年に完成したこの家は中学からの大親友のための住まい。中学生だった当時にすでに設計依頼を頂き、20年以上を経て大人になって本当に設計させて頂いた住宅です。設計に際してのご要望は1階に生活の中心をおくことくらいでそれ以外は自由に設計させていただきました!! 「雨水がぐ~るぐるの家」をご紹介!!
私は快適かつ「ちゃんとエコ」な住宅を模索している。「エコ」な住宅っていろいろありますが、太陽光パネルを何キロものせたり、ゼロエネハウス・・東電や大手のメーカーを喜ばせる過剰な設備投資が前提のものを環境住宅と呼ぶのはいかがかと考えております。親友のために考えたのが「毎日続けられて、楽しみながらエコロジーを目指す住まい」です。
光や風、さらには緑や雨というただ(無料)で無限に与えられる身近な自然エネルギーをシンプルな仕組みで最大限生かす住宅を提案したい。お施主様は若いですけど庭イジリもお好きということで屋上緑化やお庭の緑をたくさん植えました。緑を育てるのにきれいな水(上水)ではもったいないということで雨水利用が登場、さらに雨水でトイレの洗浄もしようという試みも取り入れました
太陽熱&太陽光 風を最大限取り込んだプランを考えました。都心部にありますので隣地建物もすぐそこです。そこでプライバシーの確保された中庭を設けて スノコの床など設置して、冬でも光が奥まで届くよう配慮。南側隣地建物が建て替わったあとでも必ず光がこの家の1階奥まで届くよう配慮、南側建物が建て変わっても永遠に太陽熱&太陽光が入るようにしてあります♪
自然素材で仕上げることも大きなポイント。理屈抜きで無垢の床材は気持ちよい、また調湿性の高い壁天井材で仕上げると、臭なども吸収してくれます。友人宅ですので竣工してから何度も訪ねてますが生活臭を全く感じない、いつもスッキリした室内環境です。この家では和室の壁にエコカラットという調湿タイルも採用しました。
外観は敷地いっぱいに中庭を囲むように配置された四角い箱のような建物。屋根を屋上緑化して保水能力を高め、建物に降った雨は全て樋を伝って全て2トンの雨水タンク(駐車場の下に埋設)へ集まる仕組み。雨を多く、効率よく集められるように建蔽率いっぱいまで屋根を大きく配置してます
雨水循環の仕組み(断面図)をご説明。
難しいようですがただ雨水タンクに雨水がたまってそれを建物内でも利用しているだけです
貯めた雨水を利用してトイレの洗浄水や庭・屋上緑化の散水、非常時などに利用している
駐車場の下部に2トン雨水タンクの様子 トイレの洗浄水にも利用しているため、雨水がなくなり空っぽというわけにいかない。雨水がなくなったら最低限上水(きれいな水)が補給される仕組み(補給水は最低限で、雨水が優先してたまるような仕組みになっている)。狛江市の降雨量から計算すると、4人家族の場合、2トンタンクで一年の半分が雨水だけでトイレ洗浄できる。 家庭菜園のある庭の様子 都市部で暮らしても「食べる庭=エディブルガーデン」をつくろう!!雨水で育てて、ニラやトマト、茄子、枝豆、ねぎ、キャベツ、レタス、白菜、ニンジンが採れました!!野菜を育てることがお好きな場合はまさに楽しみながらエコロジーが実現できます。
左から私、杉浦太陽さん、お施主様であり大親友の國友さん、建築家の河辺先生(バリュー・マエストロ)
今回は「毎日続けられて、楽しみながらエコロジーを目指す」をコンセプトに建てられたお宅を、杉浦太陽がバリューマエストロ河辺近と訪れる。光、風、雨、緑といった自然エネルギーを最大限生かすよう考えられたこのお宅は、建物に降った雨をタンクに溜めて畑の散水やトイレの洗浄水に利用できるようにしたり、吹き抜けになっているリビングの天窓から続く大きな窓やそこに隣接する中庭、そして2階のスノコ状の床など、太陽光を有効に部屋に取り入れるよう細部まで計算されている。宙に箱が浮いているように造られた2階の部屋や小石を敷き詰めた和室の足元窓など、遊び心も随所にちりばめられ、見どころ満載のお宅に太陽くんも大感激!どうぞお見逃しなく!! 番組HPより
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