【フィンランド編2018】その②「ヘルシンキ/モダン建築ぶらぶら」2018/09/24

 

北欧はフィンランド建築ツアーに来ております。海外に旅行に行って「この国に住んでみたいっ」、あるいは「この国に生まれていたらどんな人生だっただろうか・・」と思わせる国は少ないですが今回訪れたフィンランドはそんな想いが帰国してもなお 覚めない素晴らしい国~今回は子ども達も連れてのガッツリ建築視察ツアーでした。行きたい建築をモリモリ詰め込んですべて自分たちで企画

 

日本から一番近いヨーロッパ=フィンランドの人口は約550万人で、東京の人口の半分以下(東京は約1380万人)。国土の65%が森、10%が湖沼と河川からなるため、「森と湖の国」と呼ばれています。フィンランドの首都ヘルシンキは、陸地面積約210平方キロメートル(東京山手線内の面積の約3倍あまり)のエリア内にゆったり約64万人が暮らしており、一国の首都にしてはとてもコンパクトで、ゆったりとした時間が流れていて、とても穏やかな港街でしたっ!今回はそんなヘルシンキの建築をご紹介!!

 

 

古典主義の影響を受け、機能主義で現代化されたヘルシンキは、アールヌーボースタイルの建築等様々な様式の建築があります。そんな中でもあえて比較的近年完成したモダンな建築をご紹介!!

ヘルシンキの中央駅からすぐの広場?からUP 最近竣工した超モダン建築!

通りかかりだったので知らなくてランドスケープの変わったデザイン広場かと思ってしまいましたが実は・・

地下に施設が埋め込まれている私立美術館だそうです「アモス・アンダーソン美術館」

入り口を見つけるのが一苦労という街中の地中美術館。地上はみんなのために開放し覗き穴だけというコンセプトが面白い。私たちは地下の事は全く知らずに地上の変わった広場で子どもたちを遊ばせてました・・

 

 

 

そして地中美術館の隣には静寂の空間、カンピ礼拝堂

2012年開館した木造教会、カンピ礼拝堂。こちらも一見なんだかわかりませんが内部に入ると静寂な祈りの場。首都の中央駅出口から3分の場所に祈りの場のためだけの贅沢な木の空間があるなんて東京とは都市の構成からして違うなと実感。東京駅改札から3分だとまだ駅構内・・比較してはいけないけれど人口密度が違い過ぎる

 

観光客も多いですが中には地元も方もいるのかな

 

 

 

木の教会の次は光の教会

ヘルシンキ近郊にある「ミュールマキ教会」 帰りの空港へ向かうついでに立ち寄りました。刻一刻と変化する光の教会

音楽家でもある建築家、ユハ・レイヴィスカの設計で1984年に完成。この教会は光の入り方は時間や天気や季節によって変化し、差し込む光までデザインされているよう。日照時間の短い北欧では、太陽の光は貴重なもので、そのあたたかい光がこの場所に溢れているのが感じられます

 

 

 

 

教会が続きましたが一番行きたかった教会へ

一見岩にしか見えませんが実は岩をくりぬいてつくった教会「テンッペリアウキオ教会」

岩肌がむき出しになったまぁ~るい空間に、スリットが地上からの光を降り注がせ、自然の要素だけでとても神秘的な雰囲気

夜にはコンサート会場として使われることもあり、この日はオーケストラの練習中でした

岩の上に建てる設計コンペでしたが岩をくり貫く案が一等になって実現した教会。岩盤が仕上げというインパクトにただただ唖然、オーケストラの音色と共に迫力のある空間でした

 

 

 

 

ヘルシンキの街角でちょっと休憩

ヘルシンキの有名な建築設計事務所前にて

OOPEAA Office for Peripheral Architecture

 

 

 

トイレを借りようと偶然入った建物

なんか丸い吹抜けあるな~と思ったら斬新な図書館「ヘルシンキ大学中央図書館」2012年完成

本を借りる学生の長蛇の列、もっと早く借りられるシステムあれば尚よいなぁとも感じましたがフィンランドは図書館利用率が高い国だとか、この国の真面目な国民性やデザインセンスあふれる部分に共感

 

 

たくさんヘルシンキのモダン建築まわりましたが やはりこの国のモダン建築のルーツはこのアアルトなんだと行き着く。入口の取っ手から光の取り方、建築のあり方などなど彼が残した功績は大きく現代のヘルシンキの建築づくりに大きな影響を与えていると実感します。ヘルシンキだけではなく世界中にも影響大。

オタニミエの「アアルト大学」(アルヴァ・アアルト/1958)

 

アアルト大学への途中、湖のほとりで休憩

 

 

「フィンランディアホール」(アルヴァ・アアルト/1971)

大ホールは1700席収容で、オーケストラの演奏会などが中心である。こちらもすばらしいロケーションにある。

子どもたちは湖のカモメたちと戯れてました

 

 

 

「アカデミア書店」(アルヴァ・アアルト/1969)

2階のカフェも有名です、映画「かもめ食堂」でガッチャマンのテーマ曲歌って二人が出会った場所でもあります

光がまさに落ちてくるトップライトのデザイン。夏とは全く異なる冬のわずかな時間の「貴重な光」がこの建築にとって、この国の生活にとっていかに重要か、北欧建築の光の取り方や見せ方に感銘を受けた次第です。次は冬のフィンランドを訪れて感じてみたいなぁ

 

 

 

ヘルシンキのモダン建築いかがだったでしょうか・・?この後もまだまだ北欧建築ツアーに連れ回されます・・(続)

 

アルヴァ・アアルト夏の家

 

 

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