東京は青梅市で新築木造住宅「スキップ!パッシブハウス!!」が工事中!!
建物の荷重を正しく地中に伝える地業工事が始まりました!!
根切り:基礎や地下構造物を作るため、地盤面下の土を掘削すること
■この家の設計コンセプト ざっと5つ!!
■コンセプト1
厚いボード状の断熱材を採用した外断熱通気工法で、東京の基準値のさらに上を行くQ値1.8以下(もしかしたらこれ以上までいくかも)更に、気密工法により、C値0.5を目指す超高気密住宅(建築舎さんの施工が重要&現場気密測定で確認)を実現!!
模型写真より 1階みんなの間をみる
●ドイツのパッシブハウスをモデルとした東京版の超高断熱、高気密の家
「吉祥寺の家」「北斜面の家」と同じく建物の外側に断熱材を施工する「外断熱通気工法」を採用しており、木部の熱橋対策も考慮している。ドイツパッシブハウス研修の様子はこちら、吉祥寺の家はこちら
更に東京エリアではまだまだ少ない、 「気密シート等による高気密工法」も採用し、Q値は1.8以下、C値は0.5を切ってどこまでいけるかのレベル!(現場測定を実施)のグレードを持たせている
・Q値(W/㎡・K)・・・熱損出係数とは・・?
室内と外との温度差が1度ある時、家全体から逃げる熱量(ワット)を床面積(平方メートル)で割った数値。値が小さいほど暖房した熱や冷房した冷気を外に逃がしにくくなるので、省エネで快適な家(住宅の断熱性能が高い)になります。
家の中の温度差をなくしてヒートショックを防ぎたい!という方や、冬の寒さからくる足腰の痛みをどうにかしたい・・・といった方は、Q値の高い家の方が、暖冷房にかかる費用を抑えることができますので、月の出費を抑えて快適な生活が送れます。では、どの程度光熱費が違うのか・・・
厳密にいうと少し違いますが、Q値と暖冷房にかかるエネルギーは比例すると考えられ、たとえば、次世代省エネ基準(東京エリアは2.7以下)を100とすると、Q値1.8のこの家は66.66になる。
これに電気の単価を入れると、光熱費の比較にもなります。100kWの電気代は、2,400円。(24円/kWとすると)それが、2/3に下がるので、電気代が約1,600円になるということです。
つまり、Q値が小さい住宅ほど、「冷暖房の高熱費が安くなる」「必要なエネルギーが小さくなるので冷暖房機器が少なくてすみ、イニシャルコストが下がる」「家の中の温度差が小さくなる」などのメリットがある。
・C値(㎠/㎡)・・・隙間相当面積とは・・?
施工の結果、建物にどれだけの隙間があるかを表し、気密性能を示す指標。C値も小さいほど、住宅の隙間が少ないので、隙間からの熱の出入りが少なく、断熱性能の高い家になる!
■コンセプト2
私共の得意な「光と風、更に空を取り込む」ことは当然として、第1種換気&熱交換90%&同時給排気型キッチン換気を採用し換気による熱損失を抑えた設計で暖房負荷の低減を図る。いうまでも無いですが、自然エネルギーを最大限利用し、たとえばたっぷりの採光(夏は庇でシャットアウト)、通風は断面計画による温度差換気を利用している
■コンセプト3
スキップフロアを利用した立体的な空間構成で階段がベンチにもなり、収納にもなり、空気を動かす吹き抜けでもあり、住空間の一部になっている。1室ワンルームの構成で必要な場合に可動式建具で仕切って使う。半地下の書斎から屋根裏の収納、更には青梅の山々を取り込む屋上も利用!
上記の性能に加えて、私共の設計の最大の特徴である、「自然の光と風、そして空を取り込む」断面計画をしております。太陽の光をいかに建物に吸収し、蓄熱性を持たせて光熱費を抑えるなど、自然エネルギーの積極的な利用を抜きでパッシブハウスにはなりえません。どんな建物でも、基本は光と風をいかに取り入れるかでありまして、近隣建物の状況など立地条件とあった建物の配置、断面、開口場所が重要となります。
このスキップパッシブハウスでは、一部スキップフロア方式を採用し更に、最上部に大きなハイサイド窓を設けております。大きな階段吹き抜けを利用して、家のもっとも暗くなる「真ん中部分」に光と風を取り入れる断面構成としている。季節の中間期や単純に気持ちの良い日は窓を開けて外の自然な空気を感じることは理屈ぬきで重要となります。
■自然素材で仕上げる!!
内部はすべて無垢の木やしっくいでで仕上げ、呼吸する家
半地下の書斎コーナー
■コンセプト4
オール電化、べた基礎断熱+蓄熱暖房、自然素材で仕上げる、LED照明の採用で環境には関係ありませんが、お財布にはやさしい(低ランニングコスト)家。なるべく製造過程でCO2を多く発生しない工法、素材を採用している・・
■コンセプト5
世界でひとつの家づくり!!!オリジナル造作キッチンや適材適所のアイディア造作家具がいっぱい、収納が楽な家へ。私共の得意なその場所でしか成立しないフレキシブルな造作家具を配置、細かなちょっとした気配りができるよう考えている・・
外断熱であることを利用し、本が多いお施主様のために壁厚も収納とした壁本棚を随所に設置。その場所でしか成立しない造作アイディア家具を適材適所にシンプルにつくっております。
又キッチンも造作で、システムキッチンにはないサイズで自由に、低コストでつくる事が可能!
小屋裏スペースを活かした小屋裏収納も設置、更に屋上(ルーフバルコニー)からは青梅の山々が一望、空を感じる光と風の家へ
■その他のコンセプト
あとは、耐震等級3以上の耐震強度を持たせている、設備交換に対応しやすいヘッダー方式の給水システムの採用、更には外断熱材にはターミメッシュ防蟻処理を利用、将来の雨水利用(散水程度)、将来の太陽光発電・・・などまだまだ工夫を施している
「スキップ!パッシブハウス!!青梅の家」
■場所:東京都青梅市
■新築木造2階たて
■延べ面積:30坪
■年内竣工予定
TAU担当:小宮歩+赤ひげ
建築に関するご相談は無料で承ります。お気軽にご相談下さい。
出来る限り適切なアドバイスをさせて頂きます。