「八広の家」
下町の住宅密集地に建つ木造狭小住宅。車椅子生活の夫とその介護をする夫人と娘のため、限られた面積の中で出来るだけ広々とした明るく、暖かいLDKスペースを確保することが求められた。築年数45年のため内部外部、又主要構造部の老朽化も著しく、耐震補強も踏まえての大規模改修工事となった。
ビフォーの様子
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アフターの様子
リフォームの動機
・車椅子生活の父の介護の為に、全体的にバリアフリー化する必要があった
・築年数45年のため内部外部、又主要構造部の老朽化も著しく耐震補強も踏まえての大規模改修工事となった
・物に溢れ薄暗く狭いリビングを、明るく広々としたLDKのワンルーム空間としたい
1階のバリアフリースペースは造作家具や可動式建具で仕切るフレキシブルなワンルームスペースとし使いやすいよう配慮した。木の雰囲気を積極的に現した内装デザインで、床は無垢のフローリング、壁は珪藻土等自然素材で仕上げた
化粧垂木を現しとして床の構造補強をすると共に、木の雰囲気を積極的に現した内装デザイン。床は無垢のフローリング、壁は珪藻土等自然素材で仕上げた。家具や可動式建具で仕切るワンルームスペースとし使いやすいよう配慮した
玄関スロープとLDKスペースの間に「造作飾り棚」を設置。収納の高さを低く抑え、圧迫感をなくすと共に、収納棚やスイッチやコンセントが車椅子からも使えるような高さに設置した スロープの床が滑りにくい仕上げ材としている
介護用バリアフリーのスロープ。反対側は通常の段差で上がれる玄関になっている。
耐力壁を外周部に追いやり、2階床組みを2×12材で構成することによって2間間口を確保、その間は壁を設けずアクリル板の収納棚やポリカーボネートの建具で適宜空間を分節している。
都市部における住宅再生の手法の一部を紹介。
トップライト、ハイサイドからの光と風
可動間仕切り(はめ込み式パネル)
浴室はユニットですが、奥に物干し兼バスコートを設置
小屋裏の有効利用、FRP床の小屋裏収納とルーフデッキ
八広の家
構造 在来木造
築後年数 45年
総工事床面積 73m²
第5回 住まいのバリアフリーコンペティション2010(主催:東京都住宅バリアフリー推進協議会)
住まいのバリアフリー化率を向上させる取組の一環として、これまで4回の「住まいのバリアフリーコンペティション」を開催し、施工事例を広く募集したところ、多数の意欲ある作品の応募をいただきました。住宅バリアフリーの普及啓発等に一定の成果をあげることができたものと考えております。
このたび、これらの成果をさらに発展させ、民間住宅等のバリアフリー化の一層の普及促進と技術の向上を図ることを目的として、平成22年度「第5回住まいのバリアフリーコンペティション」を開催いたします。
建築に関するご相談は無料で承ります。お気軽にご相談下さい。
出来る限り適切なアドバイスをさせて頂きます。