工事中の新築物件をご紹介!!東京は青梅市にて「スキップパッシブハウス青梅の家」が工事中!! →これまでのリポート、→この家の設計に先駆けて行ったドイツ「パッシブハウス」研修の様子はこちら
ドイツのパッシブハウスをモデルとした「高断熱高気密で維持する事が省エネルギー」外断熱通気工法で、東京の基準値(=2.7以下)のさらに上のQ値1.8以下更に、気密工法とし超高気密住宅の実現を目指している!!木工事が進行中で先日工事途中の気密測定が行なわれました!!
◇ちょっとご説明
・Q値(W/㎡・K)・・・熱損出係数とは・・?
室内と外との温度差が1度ある時、家全体から逃げる熱量(ワット)を床面積(平方メートル)で割った数値。値が小さいほど暖房した熱や冷房した冷気を外に逃がしにくくなるので、省エネで快適な家(住宅の断熱性能が高い)になります。
家の中の温度差をなくしてヒートショックを防ぎたい!という方や、冬の寒さからくる足腰の痛みをどうにかしたい・・・といった方は、Q値の高い家の方が、暖冷房にかかる費用を抑えることができますので、月の出費を抑えて快適な生活が送れます。では、どの程度光熱費が違うのか・・・
厳密にいうと少し違いますが、Q値と暖冷房にかかるエネルギーは比例すると考えられ、たとえば、次世代省エネ基準(東京エリアは2.7以下)を100とすると、Q値1.8のこの家は66.66になる。
これに電気の単価を入れると、光熱費の比較にもなります。100kWの電気代は、2,400円。(24円/kWとすると)それが、2/3に下がるので、電気代が約1,600円になるということです。
つまり、Q値が小さい住宅ほど、「冷暖房の高熱費が安くなる」「必要なエネルギーが小さくなるので冷暖房機器が少なくてすみ、イニシャルコストが下がる」「家の中の温度差が小さくなる」などのメリットがある。
・C値(㎠/㎡)・・・隙間相当面積とは・・?
施工の結果、建物にどれだけの隙間があるかを表し、気密性能を示す指標。C値も小さいほど、住宅の隙間が少ないので、隙間からの熱の出入りが少なく、断熱性能の高い家になる!
今回はこのC値を測定!
測定の前に気密状況を確認、今回は外断熱工法を採用し、気密テープにより気密性能を確保している!
気密測定機の様子
◇測定の仕組み
送風機、流量測定器、内外の圧力測定器、内外の温度計などで構成されます。送風機で住宅内外の圧力差を作り、5点以上の圧力差と流量を測定して、グラフを作成し、そのグラフをもとに総相当隙間面積を算出します。低気密住宅では、隙間が多いため、送風機で空気を送り出しても、隙間からすぐに空気が流入してくるため、流量を大きくしてもあまり差圧があがりません。それとは逆に、高気密住宅では、少ない流量で差圧を上げることができます。
気になる数値は・・?5回測定し、気密性能C値は0.76(㎠/㎡)を計測!!。ちなみに東京エリアは次世代基準で5(㎠/㎡)以下でOKで、工事中間時としては十分な数値を計測しました!北海道出身の施工会社さんの底力!、なお完成前にも測定する予定で、完成時は更に性能が高くなるようで、C値0.6ぐらいまではいってほしい。断熱性能を表すQ値も1.8以下で想定している性能が今のところ出ている!!
そして、高気密に欠かせないのが計画換気!!今回の青梅の家では第1種換気を採用している。
一般的に第1種換気では、長いダクトで張り巡らせて給排気を行ないますがこの家ではダクトなしとして第1種換気を実現している。上記写真が換気装置、なんと熱効率90%のドイツ製の装置なのですが、詳細は又後日!
いつも御世話になっている施工会社の常務さん
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