五葉松の家2011/03/10

外壁を塗りなおした等のただの美装とは全く異なるリフォームで、新築同等以上の性能を持たせたリフォーム物件を「再生住宅」と呼んでおります。これまでにつくった再生住宅をご紹介!!!
今回は築80年以上の古民家を全面再生させた物件で、この家は私共の事務所の転機となった作品。
お施主様と一緒に「時を紡ぐ住まい」のあり方を模索した物件です。建物に完成はなく、時間の変化や使い方の変化によって、その器である建物も変化していく、という事を実践した建物です。2001年に完成した第1期のリフォームの様子と合せて2006年の2期、大正中期に建てられた古い家と向き合い、手探りの住み紡ぐ家づくりがスタートした・・
ビフォーの様子
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リフォームをする前の古い民家の佇まい。50年前、東京は巣鴨から移築されたもの。



アフターの様子
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敷地入り口に立つ樹高約15mの五葉松の松かさ。古い民家の2階部分を残し、1階を改修すると共に、中庭を囲むように「ガラスの箱」を増築。この家には古くてよいものがたくさんあり、それを残し、新しいものも付け加え、更に古いものを再利用し再生させた!!
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2階既存部分より「ガラスの箱」部分を見る。古くて新しい風景・・
■古い風景 残したかったもの!!
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残したかった既存2階部分の回り廊下。
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2階既存和室からの眺め。残したかったもの。
■新しくつくった風景「ガラスの箱」
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新しく作った「ガラスの箱」は木造フレーム+ペアガラスによって構成されて、玄関ホールと上下階を結ぶ階段&ギャラリー、更にはリビングの用途。
■再生させたもの・・いろいろ
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取り壊した1階軒丸太は埋め木をしてダイニングの柱に。柾目の詰んだ杉板の古材は建具に再生。
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中庭に面したダイニング。柱は古家の材を磨いたもの。解体時、古家の柱や建具等ひとつひとつシールを貼って残すものとそうではないもの選別をした。
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踏むときしむ木の階段。後日、右側の丸窓を境にこの階段は取り壊され、段板の一部は玄関のベンチに再利用された。
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右は古材でつくられた水屋。
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古材に新材を合せてつくる。既存階段の段板+大谷石。
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2階既存和室。床の間にスリット窓が開けられた・・
最近訪れた五葉松な風景を!
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1期完成直後に辰巳琢郎さんに取材していただいた際のものです

[続・五葉松の家]
1期:竣工2001年、2期:2006年  木造2階
施工:(有)創工房(1期)、三村工務店(2期)
-築80年の古民家を再生し時を紡ぐ家づくり-

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