「あきる野の築150年の民家」・・様々な細部にまで当時の創り手のこだわりが随所に見られたその建築が紡いできた何ともいえない時間は、新築では生み出せません、今回のリフォームも既存のものを生かして再生させただけです。小屋裏の蚕を飼っていた跡などその時代時代に合わせて適合していった民家の面影を随所に彷彿させる建築でした・・
さて、先日行った沖縄にも、昔ながらの知恵が随所に残る建築がありましてご紹介!!
<HPより>外からの目かくしだけでなく魔除けとしての意味を持った「ヒンプン」、暴風や防火の役割を果たしながら美しい景観をつくり出した「屋敷がこい」、「沖縄循環型家屋」といわれるエコ感覚たっぷりの屋根付豚舎。沖縄の民家からはアイデアにあふれた当時の生活様式がうかがえます
台風をしのぐ独特の屋根や雨水を集めていた納まりなど随所に本当のエコ(暮らしの知恵)を感じる・・沖縄本島の最近の建物はほとんどがRC(コンクリート)がほとんど・・その多さに驚きましたが昔の家(本当を離れれば)は違います、先人達の知恵が結集した沖縄の民家をご紹介
本部にある郷土村よりいくつかご紹介
元来沖縄の村落は、丘を背に南に面したその中腹や麓斜面に立地したものが多く見られます。これらの斜面に立地している村落では、その中央の最上部かあるいは左右のいずれかの最上部に、村落の本家(宗家)が位置しているのが一般的で、一段下がった左右に次位の宗家が並び、さらに下方前面に分家が位置するという、末広がりの配置がなされています。なお本家の背後には、村落の守護神を祀る御嶽(ウタキ)があり、本家からそこへ通ずる神道(カミミチ)が設けられています。
「屋敷がこい」
家の周りは石や樹木、竹でできた垣根で囲まれています。生け垣は防風や防火などにも役立つということで、フクギ、マキ、ガジュマルなどの木が植えられました。ガジュマルたくさん見ました・・
家の正面に目かくしの塀があり、これを「ヒンプン」といいます。
「ヒンプン」は、表から建物の内部が直接見えないように造られたもので、外から魔が入ってくるのを防ぐというマジナイ的な意味をもち、屋敷の内と外の仕切りの役目も果たします。
中国では塀風門があり、「ヒンプン」はその形式を沖縄化したものといわれています
内→縁側?→庇のある外→外→ひんぷんまでの庭・・・徐々に外に繋がっていく建物のあり方には勉強すること多し。縁側ともちょっと違う・・
許可を頂いて寝てみる・・寝て外を見るといろいろ感じる沖縄の風(空気)!!
<HPより>沖縄循環型生活って?
沖縄循環型家屋の特徴として、北面の隅には「屋根付豚舎(ヤーフール)」があります。これは豚の飼育小屋としてばかりでなく、お手洗いとしても使われていました。
石囲いの前では人が用を足すと、排泄物が長方形の穴を通って運ばれ、豚の飼料になるしくみです。
トイレットペーパーとしてユーナの葉を用いたために、豚舎の近くにはユーナの木が植えられていました
本当のエコとは・・
「オール電化」ではないことが先日わかりましたが、先日たちが紡いできた、その場所でしか成立しないちょっとした知恵のことでしょうか・・光と風、雨とも大きく関わっていると考える。沖縄の場合、大きなガジュマルの木の下など緑とも密接に関わって建築が成立していくのだと実感
沖縄へ入って随所にあるシーサー。あっこんなところにも!!に驚く
シーサーの起源はスフィンクスがシルクロードを経て伝わってきたもの・・とも言われている 伝統的なものにはとても大きなエネルギーを感じる・・
今度は本島から離れた小島の民家を視察しに行かねば・・沖縄でもリフォーム対応しておりますのでよろしくお願いします(本当にリフォーム計画が進行していました、最近の話です。これまでリフォーム対応した最も遠方物件はノルウェーという記録もあります)すぐ現地調査に行きます!のでよろしくお願いします
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