今年最初の現場リポートは福島県のリフォーム物件から・・福島県いわき市にて、昨年の東北大震災で津波被害を受けた建物の「再生プロジェクト」が順調に進んでいる
現場まで駅からレンタカーして通っておりますが、ガタガタが少なくなり、道路の補修が進んでいるのが実感としてわかる。来る度に瓦礫の撤去作業も進み、まちも少しずつ復興が進んでいるように感じるけど、駅レンタカーの人によると観光客はまだまだもどって来ていないとか・・
いわき市に到着すると、昼ごはんに漁港の食堂に立ち寄って刺身定食を頂く。漁港食堂は地元の方を中心にとってもにぎわっており、おいしいです。色々意見はあると思いますが・・私はおいしく頂いてます。
刺身定食の後は、いよいよ現場へ向かって定例打合せ。
海に面して建てられた建物で、背面に山があったおかげで水は長時間滞留したけど、建物は流されずに済んだという。土台など木部をチェックして、強度を確認の上、リフォームで再生しております!!
私どもの再生物件とは、表面的な改修とは全く異なる・・このあたりは昨年のコピス・リフォーム展で説明させて頂いたのでこちらを参照(これまでの再生住宅紹介)新築同等の性能まで高めて、これから30年以上安全に暮らせる住まいへの再生がテーマ。津波被害を受けて逆に解体の手間が省けたくらいのプラス思考で、基礎補強、木部補強をしっかりと行ないました。
構造補強がほぼ完成し、電気や配水などの設備も全て更新しております。補強や改修は全て新しい材料で行なうのではなく、部分的に古材を再利用しています。被災地の場合は特に何でもかんでも廃棄というわけにはいかない、材料を区分けしています。たとえば、階段材、床材とかまだ使えそうなものはとりあえず保管している。再利用の方法は随時考えて大工さんと適材適所で使うようにしている、現場でも設計してます
光や風の抜けがより良くなるよう新しく窓を開けたり吹き抜けを作るなどして改修、基本的にはどんな場合でも自然エネルギーを十分取り込むことから始めている。スノコ床も設置します!!
2月末にも再生完了の予定で、いわき市通いももう少し!!完成が待ち遠しい
施工:国井工務店
TAU担当:小宮歩+上野充大+TAU設計工房
建築に関するご相談は無料で承ります。お気軽にご相談下さい。
出来る限り適切なアドバイスをさせて頂きます。