陽だまりハウス22012/04/30

地元吉祥寺に程近い杉並区久我山にある「陽だまりハウス」(2000年竣工作品)へ現在建物計画中のお客様をご案内しました!見学会などではわからない完成後の様子、12年目を迎えている「陽だまりハウス」のいまをご紹介!!の続き! 文:「Webマガジンおひさまスタイル」より
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浴室の窓からは空が眺められる
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浴室
「2階は、寝室、浴室、トイレ、ウォークインクロゼットとプライベートスペースです。我が家は3層のコンセプトがはっきりしていて、地下は仕事場、1階は人が集まるリビング、2階はプライベートスペースです。
2階の東南の角という一等地にバスルームをもってくるというのは、従来はあまり計画されないことのようでした。メリットは陽射しが入って明るく、カビがはえにくいこと。特に、浴室は大きな窓を通じて空が眺められるので、狭さを感じない空間になりました。天気のいい月夜などは、お月見気分でお湯につかれるのも楽しい点です。
また、バスルームは何かとモノが多く乱雑になりがちですが、大工さんに頼んで鏡張りの大きな収納棚を作ってもらいました。海外の家庭に滞在した時に、そういった収納棚があって、まねして作ってみたのですが、その収納力は絶大でおすすめです。
よく欧米の映画などで、鏡の後ろの棚から薬を取り出しているシーンなどがありますね。海外では薬棚も兼ねているようです。」
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■緑や太陽の力、通風など自然の力を家づくりに
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「最後に屋上のお話をしたいと思います。夏の間は2階の寝室はかなり暑く、冷房が必要でしたので、2年前に思い切って屋上を緑化しました。
屋上を緑化することで、断熱効果が高まり、省エネとなるだけでなく、緑の創出でのCO2吸収効果もあります。どうしても庭が作れない場合でも、屋上に庭園を作ることが可能ですし、断熱効果も期待できます。最近は自治体からの補助金を出すところも増えていますので、構造上可能な造りでしたら、検討してみるのもいいのではないかと思います。
我が家の場合は、取り壊しになる団地の緑地を移植し、雨水で小さな水場を作っています。今年はぶどうがなり、春~秋の間には木デッキに椅子を置いたりして、なごみのスペースになっています。2階寝室部分も、以前よりだいぶ涼しく感じられます。」
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「このように予算と土地の広さ、建築条件などのさまざまな条件の中で、できる限り環境に負荷をかけない家作りをしてみたわけですが、やはり省エネということで大きな寄与をしてくれているのがOMソーラーシステムと南からの採光、通風です。夏場には、太陽熱がお湯を作ってくれるので、ほぼガス代は調理用のみになるほどです。南側の大きな開口部も冬の採光を最大限に取り込んでくれます。
これからの改良点は、北側の通風を活用すること。夏場の南北の通風を高めたいので、玄関に通風用の網戸をつけることを検討しています。
また、ペレットや薪を利用したストーブを置くのも個人的には憧れです。暖房を電気に頼るのはエネルギー効率が悪いですし、木質系の燃料は暖かさも人に優しい気がします。
建ててから7年がたち、そろそろ修理が必要な部分もでてきましたが、ますます愛着がわく我が家です。やはり、基本的な構造をしっかり作っていただいていること、家そのものが、その後の暮らし方、生き方につながってきたこと、そういう意味でも本当に自分にとって価値のある家だと思います。」
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この家は様々な雑誌に取り上げられました!

「太陽熱と雨水を利用した久我山の家」概要

構造/鉄筋コンクリート造地下1階+木造2階建て
敷地面積/123.16m2(37.25坪)
延床面積/134.04m2(40.54坪)
建築費/約3300万円(外構別)
2000年5月完成

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