リフォームの御問い合わせが多く反響も頂くのでこれまで手掛けましたリフォームをご紹介!!!
外壁を塗りなおした等のただの美装とは全く異なるリフォームで、必要であれば耐震補強を行い、設備も一新し新築同等以上の性能を持たせたリフォーム物件を「再生住宅」と呼んでおります。これまでにつくった再生住宅をご紹介!!!今回は、「続・五葉松の家」を紹介!!2002年にグッドデザイン賞も受賞した再生住宅です
今回は築80年以上の古民家を全面再生させた物件で、この家は私共の事務所の転機となった物件。
お施主様と一緒に「時を紡ぐ住まい」のあり方を模索した物件です。建物に完成はなく、時間の変化や使い方の変化によって、その器である建物も変化していく、という事を実践した建物です。2001年に完成した第1期のリフォームの様子と合せて2006年の2期、大正中期に建てられた古い家と向き合い、手探りの住み紡ぐ家づくりがスタートした・・
ビフォーの様子
リフォームをする前の古い民家の佇まい。50年前、東京は巣鴨から移築されたもの。
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アフターの様子
敷地入り口に立つ樹高約15mの五葉松の松かさ。古い民家の2階部分を残し、1階を改修すると共に、中庭を囲むように「ガラスの箱」を増築。この家には古くてよいものがたくさんあり、それを残し、新しいものも付け加え、更に古いものを再利用し再生させた!!
2階既存部分より「ガラスの箱」部分を見る。古くて新しい風景・・
■古い風景 残したかったもの!!
残したかった既存2階部分の回り廊下。
2階既存和室からの眺め。残したかったもの。
「庭の緑がふんだんに楽しめる周り廊下は贅沢なティーコーナーである。突き当りにはお母様が使っていた鏡台と娘時代にしめていた帯をかけた・・・」
■新しくつくった風景「ガラスの箱」
新しく作った「ガラスの箱」は木造フレーム+ペアガラスによって構成されて、玄関ホールと上下階を結ぶ階段&ギャラリー、更にはリビングの用途。
■再生させたもの・・いろいろ
取り壊した1階軒丸太は埋め木をしてダイニングの柱に。柾目の詰んだ杉板の古材は建具に再生。
中庭に面したダイニング。柱は古家の材を磨いたもの。解体時、古家の柱や建具等ひとつひとつシールを貼って残すものとそうではないもの選別をした。
踏むときしむ木の階段。後日、右側の丸窓を境にこの階段は取り壊され、段板の一部は玄関のベンチに再利用された。
右は古材でつくられた水屋。
古材に新材を合せてつくる。既存階段の段板+大谷石。
2階既存和室。床の間にスリット窓
1期完成直後に辰巳琢郎さんに取材していただいた際のものです
[続・五葉松の家]
1期:竣工2001年、2期:2006年 木造2階
施工:(有)創工房(1期)、三村工務店(2期)
-築80年の古民家を再生し時を紡ぐ家づくり-Category:
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